食物をかみ砕くことで、固形の食物は下顎の運動と、舌、口唇、頬の働きで上下の歯の間に運ばれ、 かみ合わされすり合わされて細かくくだかれる。
この間に食物は唾液と混ざり適当な大きさにまとめられ、飲み込むこと【嚥下(えんげ)】しやすい 状態になります。
☆かむことの重要性
咀嚼の際には多くの筋活動や感覚神経の活動がうながされます。
軟らかい食品よりも、硬い食品のほうが運動に必要とされる筋活動は大きくなります。
歯や歯根膜 (歯を支える顎の骨と、歯の間にありクッションの役割をしている部分)だけではなく、 舌、口腔(口の中)粘膜などの口腔内の感覚機能は、身体の中でも最も敏感で、咀嚼によって 刺激されるこれらの感覚が脳のさまざまな部位を刺激します。
さらに、口腔への刺激によって唾液分泌が、劇的に増加します。
☆咀嚼時の唾液
・味覚によって生じる味覚唾液反射
・咀嚼中の歯(歯根膜)への刺激によって生じる咀嚼反射
耳下腺、舌下腺、顎下腺、上顎や、頬粘膜などが刺激されることで唾液腺から直接分泌されます。
唾液は本来の機能である、消化、潤滑、抗菌、緩衝、保護、抗脱灰、洗浄、味覚発現などの作用に加えて、 唾液の99%を占める水がもたらす嚥下反射誘発の役割もはたしています。
☆咀嚼と味覚
咀嚼時に食べ物を粉砕して唾液と混ぜ合わせ食塊を作る時には、味覚が発生します。
味覚には、甘味、塩味、酸味、苦味、旨味の5つの基本味があり、その情報は脳に伝えられます。
生命維持に必要な基本的な機能
生命を守るための必要な感覚の1つと言われてます。
唾液や消化液の分泌を促したり
糖を分解するインスリンの血中への分泌を促したり
味を識別するための大脳皮質味覚野や、 情動系を支配する視床下部扁桃核といった さまざまな部位に伝えられることにより、 間接的に咀嚼を促します。
咀嚼は、歯だけでできるわけではありませんが、 歯でかむ事が咀嚼の主体である事は変わりません。
口腔内の感覚も重要ですので、 痛みや違和感、かめない、咀嚼しづらいなどあるようでしたら、 歯科へ相談されるといいですよ!
良く噛んで、食べ、身体の健康維持ができるといいですね!
(東松山から、通っていただいている患者さんもいらっしゃいますよ!)
ユナイトみよし歯科
歯科衛生士 : M.S