☆むし歯の原因は、甘いもの、砂糖にあるの?
砂糖や糖分に限らず、私たちの今の食生活全体が原因かもしれません! 野生ザルと飼育ザルの歯を比較した調査があり、全部で309頭のサルを調べたが、飼育ザルの多くは口の中が不潔で、むし歯や歯肉炎にかかっていた。 ところが、驚くことに、野生ザルにはむし歯も歯肉炎もまったくない。歯の表面にプラークも歯石もついてない。この違いは毎日の食べ物のせいだと思う。 野生ザルはベジタリアンで、食べ物のほぼ半分が木の葉。果実、花、樹皮など、繊維が多く、硬いものばかり。何度も噛む間に歯の表面をこするため、微生物が歯にとりつけない。それに対して、飼育ザルのエサはやわらかいモンキービスケットが主体で、食べかすが歯の表面にくっついて取れにくい。むし歯を引き起こす細菌がすみつきやすい。飼育ザルにむし歯が多いのはこの為! 現代人の歯は、まさに飼育ザルと同じ。 魚や肉、野菜、どれも食べやすい様に切り刻んで、熱を加え、やわらかくして食べる。 おまけに砂糖を大量に入れて味付けをする。むし歯になりやすい条件がそろってしまっているのです! 甘いものはほどほどにし、硬いものをよく噛んで食べる事であごや唾液腺(耳下腺)の発育も促進されるので、心がけてみましょう! 今の暮らしの中で『甘くて、やわらかくて、温かい』食べ物を避けることも難しい。 そこで大切なのが、ブラッシング。 その効果は、むし歯の予防だけでなく、歯ブラシで歯肉マッサージすることで、歯周病の治療、予防、歯肉の血液循環が良くなるとともに、細菌に対する抵抗力も高まり、炎症を抑えてくれるのでしっかりとブラッシングしましょう!
歯科衛生士 M