新年度を迎え、暖かく心地よい春の陽気が感じられる季節となりました。
新たな環境でスタートを切られた方も多いこの時期、春の定期検診やクリーニングをご希望の方は、お気軽にご相談ください。
今回のお口のお話しは、『歯周病予防と食生活の関係って?』です。
ぜひ参考にしてくださいね。
バランスの取れた食生活は、体全体の健康を支えるだけでなく、歯や歯茎の健康にも重要です。歯周病予防のために特に意識すべき栄養素と食材について詳しくご紹介します。
1. カルシウム
カルシウムは歯を構成する重要な成分であり、歯の強化に役立ちます。カルシウムが不足すると、歯が弱くなり、歯周病のリスクが高まります。
• 主な食品:牛乳、ヨーグルト、チーズ、サバ、サンマ、豆腐、小松菜、ブロッコリーなど。
2. ビタミンC
ビタミンCは歯茎の健康に欠かせません。歯茎を支えるコラーゲンの合成を助け、歯周病の予防に効果的です。ビタミンCが不足すると、歯茎が腫れたり、出血しやすくなります。
• 主な食品:オレンジ、いちご、キウイ、ピーマン、ブロッコリー、トマト、レモンなど。
3. ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、歯の健康を守ります。ビタミンDが不足すると、カルシウムが十分に吸収されず、歯や骨が弱くなります。
• 主な食品:サーモン、マグロ、サバ、きのこ、卵、強化された乳製品やシリアルなど。
4. ビタミンA
ビタミンAは、粘膜の健康を保つために必要です。歯茎の健康を維持するためにも重要な栄養素で、乾燥や炎症を防ぎます。
• 主な食品:レバー、にんじん、ほうれん草、カボチャ、甘藷、ケールなど。
5. リン
リンは歯の構成に必要なミネラルで、カルシウムと一緒に働いて歯や骨を強化します。リンが不足すると、歯が弱くなる可能性があります。
• 主な食品:肉類、魚介類、卵、乳製品、豆類、ナッツ類など。
6. オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は抗炎症作用があり、歯周病の予防に役立ちます。歯茎の炎症を抑え、健康な歯周組織を維持するために重要です。
• 主な食品:サーモン、サバ、イワシ、アマニ油、チアシード、クルミなど。
7. 食物繊維
食物繊維は口内を清潔に保つ効果があります。食事中に食物繊維を多く含む食品を摂取することで、自然に歯を磨く効果も期待できます。
• 主な食品:野菜、果物、全粒穀物、豆類、ナッツ類など。
8. 水分補給
十分な水分を摂取することも重要です。水分は唾液の分泌を促進し、口内を清潔に保つ助けになります。また、唾液は口内の細菌を洗い流す役割を果たします。
• 水分源:水、無糖のお茶、果物や野菜(例えば、きゅうりやスイカなど)からも水分を補えます。
避けるべき食べ物
• 砂糖:砂糖は口内の細菌を増やし、歯の表面に歯垢を形成します。歯周病の原因となるため、甘い食べ物や飲み物の摂取は控えめに。
• 酸性の食品や飲み物:酸性が強い食品や飲み物(例えば、柑橘類のジュースやソフトドリンク)は歯のエナメル質を傷つける可能性があります。飲んだ後は、すぐに口をすすぐと良いでしょう。
食生活のポイントまとめ
• 毎日の食事でカルシウム、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンA、オメガ3脂肪酸、食物繊維を意識して摂取する。
• 甘い食べ物や飲み物を控える。
• 食後に水を飲むか、口をすすぐことで、口内を清潔に保つ。
バランスの取れた食生活を意識し、歯や歯茎を健康に保つための習慣を続けることが、歯周病予防に繋がります。
定期的な検診と生活習慣を改善することも大切ですね。
歯科衛生士 Y.S
小児歯科・予防歯科
インプラント治療
セラミック治療 幅広く対応
入間郡三芳町 ユナイトみよし歯科