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  お口のおはなし 3月号vol.2 「歯石は悪さしない」ってホント?

お知らせ

お口のおはなし 3月号vol.2 「歯石は悪さしない」ってホント?

お口のおはなし

寒さが和らぎ、少しずつ春の訪れを感じる季節となりました。
年度末や新生活に向けて忙しい時期ですが、お口の健康管理もお忘れなく。

今回のお口のお話しは、『「歯石は悪さしない」ってホント?』です。
ぜひ参考にしてくださいね。

 

「歯石は悪さしない」ってホント?

「歯石は歯周病の原因ではありません」というと、ほとんどの患者さんはビックリしますよね。

「じゃあ定期健診で行くたびに歯石を取るのはどうして?」とか「歯石を放置したら歯ぐきが炎症を起こすでしょ?」と反論がありそうです。

どちらの反論も否定できません。

でも歯石は歯周病の原因ではないのです。

 

悪者は、歯石ではなく細菌!

 

患者さんの歯にこびりついた歯石を取ってきて、「線維芽細胞(せんいがさいぼう)」という細胞をばらまいたシャーレの中に放り込むと、どうなると思いますか?

この場合の線維芽細胞はヒトのもので、私達の身体のなかに普通にすみついている細胞です。

歯ぐきの中にもたくさんいます。

そんな細胞がいるところに歯石が飛び込んでくると、みんな逃げたり変形したりして大騒ぎになります。

「歯石が悪いから細胞が大騒ぎしている」と思いますよね。

 

では次にその歯石を抗菌剤で処理した後に、同じように線維芽細胞の入ったシャーレに放り込むと、どうなると思いますか?

なんと今度は、線維芽細胞は大騒ぎをしないんです。

 

取り立ての歯石では大騒ぎをして、それを抗菌剤で処理した歯石では大騒ぎしないということになります。

 

ではこの2種類の歯石はどう違うのでしょうか?

 

それは、取り立ての歯石には細菌が付着していて、抗菌剤で処理した歯石には細菌が付着していないというのがポイントです。

そして細菌が付着した歯石は有害なのに、細菌が付着していない歯石は無害ということは、歯石そのものが悪者なのではなく、あくまで細菌が悪者ということを意味します。

つまり、「歯周病の原因は歯石ではなく細菌」ということになります。

 

では「歯石は取らなくてよい」のでしょうか?そんなことはありません。

 

歯に付いた歯石には細菌や細菌が作り出した為害性物質(いがいせいぶっしつ)がいっぱいいっぱい付着しています。

為害性物質にいたっては内部にまでしみ込んでいます。

つまり口の中の歯石は感染状態なのです。

 

だから歯石を放置すると炎症が起こるので、最低でも3~4ヶ月に一回は歯の定期健診を受け、歯科衛生士に歯石を取ってもらいましょう。

 

歯科衛生士 H.K

小児歯科・予防歯科
インプラント治療
セラミック治療 幅広く対応
入間郡三芳町 ユナイトみよし歯科

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