3月は新生活が始まる方も多い時期です。健康な口元で新たなスタートを迎えられるよう、当院もサポートさせていただきます。
今回のお口のお話しは、『なんで歯の色が変わったの?』です。
ぜひ参考にしてくださいね。
【本来、歯の色は白くない】
①歯の色は半透明
歯は、もっとも外側にエナメル質があり、その内側に象牙質、神経(歯髄)があります。
ですので、私たちが目で見ている歯の色は、エナメル質の色と思うかもしれませんが、じつは、エナメル質は白がかった半透明です。
透けて見える象牙質を、歯の色として捉えているのです。
②もともと歯は白くない
本来の歯の色は白色と思われがちですが、そんなことはありません。歯の色の見え方を左右する象牙質は、生まれつき黄色味を帯びています。
③歯の色には個人差がある
エナメル質および象牙質の色には個人差があります。エナメル質の透明度が高かったり、象牙質の黄色が濃かったりすると、黄色味の強い歯として見えます。少し、黄色味を帯びた色が歯の自然な色なのです。
④加齢にともない歯の色は変わる
虫歯などがない健康な歯であっても、象牙質は加齢とともに少しずつ黄色味が増し、さらにエナメル質の透明度も高まります。そのため年を重ねると、歯の色は以前より黄色っぽさが強く見えるようになってきます。
【歯の色が変わるのはなぜ?】
①歯の表面への着色
・カレーやコーヒー、緑茶など色の濃い飲食物を摂取することで、その色素が表面に付着したり、タバコのヤニが付着し黒っぽく見えたりします。
②歯の内部の色の変化
・初期の虫歯
エナメル質の表面に現れる最初の段階のむし歯で透明度が損なわれて白色に変化します。
・進行した虫歯
エナメル質の内側にある象牙質まで進行すると黒っぽく変色した象牙質が歯の色として見えます。
・神経を失った歯
虫歯などで歯の神経を失うと、血液などの成分が象牙質に入りこみ、歯の色が暗く見えます。
・詰め物や被せもの自体の色の変化
使われる樹脂(レジン)などは吸水するため年数がたつと色が変化することがあります。
・エナメル質の表面の亀裂
加齢にともないエナメル質の表面に細かい亀裂が生じることがあります。亀裂に飲食物の色素が染み込んで黄ばんで見えたりします。
【着色予防は毎日の歯磨きで】
歯の表面への着色は、ご家庭での歯みがきで、ある程度予防することができます。
①着色予防に効果的な歯ブラシは…
「ラウンド毛」の歯ブラシを使用するといいでしょう。ラウンド毛は毛先が丸く、比較的歯に接する面積が広いので、汚れや着色を落としやすいです。
さらに「かため」の歯ブラシのほうが、より着色汚れを落としやすいのですが、歯ぐきを傷つけやすくなるので使用の際は注意しましょう。
②着色予防に効果的な歯みがき剤は…
清掃剤(研磨剤)である薬用成分や、歯のヤニなどをとることで着色を防ぐポリエチレングリコール、ポリリン酸ナトリウムなどが配合されている歯みがき剤がよいでしょう。
歯みがき剤の役割としては、むし歯予防も大切です。できればフッ化物も配合されているものを選びましょう。
【歯医者さんでの対応は?】
歯の内部の色の変化に対しては、歯医者でしか対応できません。また、強固についた着色もセルフケアでは難しいこともあります。
①プロフェッショナルクリーニング
歯科医師、歯科衛生士による専門的な歯の表面の清掃でこびりついた着色を除去します。
定期的にクリーニングを受ければ、歯の着色予防にも効果的です。
②詰め物、被せ物の再治療
詰め物、被せ物の色が変化している場合には、
新たに作りかえます。金属の詰め物であれば、歯の色に近いものに変更することができます。
③医療ホワイトニング
歯の表面の色味の変化にはホワイトニングと言う治療も有効です。
ホワイトニングとは歯を削ったり溶かしたりせずに薬剤を使用して歯の黄ばみを落とす方法です。
歯科医院で使う薬剤には「過酸化水素」や「過酸化尿素」が含まれています。
劇薬のため、歯医者でしか扱えません。
今日はユナイトみよし歯科で行っているホワイトニングについて説明します。
ホワイトニングには2つ種類があります。
①オフィスホワイトニング(院内で行うもの)
②ホームホワイトニング(ご自宅で行うもの)
2つとも目的は歯を白くすることですが、院内で行うものか、ご自宅で行うものかによって即効性や持続性が異なります。
①オフィスホワイトニング
メリットとしては、歯科医院の中で扱える濃度の高い薬剤をする使用することができるので、その場で効果を実感することが可能です。
すぐ効果が感じられるので、イベントや結婚式など大事な予定の直前に行うことをお勧めします。
デメリットとしては持続性がなく、1度のホワイトニングでは数週間から数ヶ月で元の色味に戻ってしまいます。
また強い薬液を使用するため、歯茎を保護しながら行いますが、それでもまれに強く染みてしまうことがあります。
②ホームホワイトニング
ホームホワイトニングでは、まず上下の歯を採取し、マウスピースを作成します。
マウスピースには薬剤を入れるスペースがありますので、ご自分で毎日薬液を流して装着します。
メリットとしては1日の中で2時間自分のタイミングで装着することが可能。
即効性は無いものの、徐々にトーンが明るくなっていくため、オフィスホワイトニングに比べると後戻りもしにくいのが特徴です。
デメリットとしては1日2時間と言う縛りがあること
可能な限り1ヵ月間毎日継続する必要があること。
このようにホワイトニングにも印の中で行うのか、ご自宅で行うのかによって少し目的が変わってきます。
継続的に歯を白くするためには、まず歯科医院でホワイトニングを行いトーンアップをする。
その後マウスピースを作成し、維持するためにご自宅でホワイトニングをすることが1番トーンアップした歯の色味が持続します。
ただご自分の歯の色味によっては、ホワイトニングがお勧めできない方もいますので、ご興味ある方はご相談ください。
歯科助手・TC M.H&CS H.W
小児歯科・予防歯科
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入間郡三芳町 ユナイトみよし歯科