お口のおはなし　11月号vo.2 歯みがきしていても歯周病になる人・ならない人がいるってホント？・詰め物・被せ物が外れてしまった時、そのままにしていませんか？

2024/11/08 お口のおはなし

11月になり、色々な所で早くもクリスマスソングが聞こえてくるようになりました。
紅葉やイルミネーションなど夜に出かける機会もあるかと思いますので、しっかりと体調管理をしていきましょう。
今回のお口のお話しは、『歯みがきしていても歯周病になる人・ならない人がいるってホント？』・『詰め物・被せ物が外れてしまった時、そのままにしていませんか？』です。
ぜひ参考にしてくださいね。

歯みがきしていても歯周病になる人・ならない人がいるってホント？

病気のなりやすさは、人によって違います。

いわゆるヘビースモーカーでも、肺がんにならずにお元気な方がたくさんいらっしゃいます。「健康の秘訣は、タバコを吸ってストレス発散すること」と言われると、納得してしまいそうです。ただ「喫煙者は、非喫煙者より4倍くらい肺がんになりやすい」ことも分かっています。つまり喫煙で肺がんのリスクは上がるものの、肺がんのなりやすさは、人によって違うのです。
このような“病気のなりやすさ”のことを「疾患感受性」といいます。

歯周病も人によって疾患感受性が違うのでしょうか？
答えは、YESです。
歯を失う原因のトップは歯周病なので、ご高齢でたくさんの歯が残っている方は、疾患感受性が低い、つまり歯周病になりにくいといえそうです。

では、歯がたくさん残っている高齢者は、若いときからしっかりと歯みがきをしていたのでしょうか？
きっと他の人と同じように”ずっと普通に”歯みがきをされているはずです。

1991年にミネソタ大学で報告された双子の研究によると、歯周病の遺伝的要因は、36%という結果でした。つまり、全体の1/3が遺伝ということになります。
ただどの遺伝子が関係しているのかは、精力的に研究されているにも関わらず、未だに確定していません。

歯周病は、細菌で引き起こされるわけですから、どんな細菌が、その人の口の中にすみついているのかも大切です。
歯周病菌は、おそらく唾液を介して移ると考えられていますので、家族内やパートナーとの間で歯周病菌の伝搬(でんぱん)が起きているかもしれません。そういう意味では、家族は遺伝的素因も歯周病菌も共有する場になりえます。
家族の誰かが歯周病と診断されたら、家族全員が歯周病ケアを受けることをお勧めします。

「歯周病です」と言われたあなたは、疾患感受性が高いかもしれません。「歯を磨かないと歯周病菌が暴れ出す」かもしれないし、「歯を磨かないと歯周病になりやすい身体に生まれている」かもしれません。
どちらにしても歯科医院で歯周病ケアを受ける必要があります。

定期的な歯周病ケアを継続することで歯周病の治療と進行を防ぐこと、予防ができます。

ユナイトみよし歯科では、専用機器による快適な歯のメインテナンスのご予約を受け付けております。ぜひご相談ください

歯科衛生士 H.K Y.O