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  お口のおはなし 10月号vo.2 効率よくプラークを落としましょう・歯周病と糖尿病の因果関係

お知らせ

お口のおはなし 10月号vo.2 効率よくプラークを落としましょう・歯周病と糖尿病の因果関係

お口のおはなし

10月に入り、長袖の方も増えてきたように感じます。
連休やハロウィンなど楽しみもあるかと思いますので、大切な時に歯が痛い!などとならないよう日頃から定期検診を受けてくださいね!
今回のお口のお話しは、効率よくプラークを落としましょう・歯周病と糖尿病の因果関係です。
ぜひ参考にしてくださいね。

 

〜効率よくプラークを落としましょう〜

 

☑︎虫歯も歯周病もプラークが関係する病気です。

プラークは細菌の塊で、虫歯菌や歯周病菌などさまざまな細菌がいます。

プラークがあるからといって必ずしも虫歯や歯周病になるわけではありません。
しかし、多くのプラークが同じところに溜まっていたり、病気をお持ちで抵抗力が低かったり、唾液が少なかったりすると虫歯や歯周病を発症することがあります。
プラークは口臭の原因(特に歯周病菌)にもなります。
そんなプラークは数時間から数日で作られ、歯磨きをしないとプラークの量はどんどん増え、粘りがでて歯にしっかりとくっつくため、除去しづらくなります。
プラークは毎日の歯磨きでしっかり落として、溜めないことが大切です。

 

☑︎プラークはくぼみのあるところに溜まりやすい


・おもに歯と歯ぐきの境目、歯と歯のあいだ、噛み合わせの面の溝
・被せ物や詰め物と歯の境目、歯ぐきが下がっている部分(歯の根の部分)、隣の歯との段差のある歯(生えかけ、抜けた歯など)、歯並びが悪い部位
・プラークが溜まりやすい場所はくぼみがあるようなところ、歯のツルツルした面には溜まりにくい
・プラークが溜まりやすい場所には、歯ブラシの毛先が届きにくくみがきにくい

 

☑︎歯磨きの7つの大原則

①プラークは磨いて落とすもの
うがいだけでは除去できません。排水溝のヌメリと同じでスポンジやブラシで磨かないととれないのです。
②まずは歯ブラシで磨けるレベルを上げる
歯ブラシで磨ける範囲を多くすることが最も大切です。そのうえで落とせないプラークがあれば歯間ブラシやフロスなどを使うようにしましょう。
③歯磨きは歯を磨くもの
歯ブラシの毛先を歯茎に当ててしまっている方は意外と多いです。
前述したようにプラークが溜まりやすい場所を意識して磨きましょう。プラークが付着しているのは歯の面!ブラシを歯に当てることを意識していきましょう。
④ブラシの当たったプラークだけが落ちる
闇雲にお口の中で歯ブラシを動かしても、ブラシがプラークに当たっていなければ落ちません。プラークをしっかり狙い撃ちしていきましょう。
⑤歯ブラシは90度で当てるとプラークは落ちやすい
例えば、お風呂掃除では平らな面を磨くのにしっかりブラシが当たってることを確認して動かすと思います。歯も同じように90度ピッタリ当てて磨きましょう。
⑥プラークはツルツルな面よりもくぼみに付く
前歯の平らな部分から虫歯や歯周病が発症することはありません。発症する場所はプラークが溜まりやすいくぼみがあるようなところ、そしてそのくぼみは歯茎に近い部分に多いです。この部分に歯ブラシが当たるよう意識します。
⑦歯の丸みを意識して歯ブラシを当てる
歯の面に対し歯ブラシを90度で当てるのがもっともプラークが落ちるので、丸みに応じて歯ブラシの傾きを変化させていきます。

汚れが溜まりやすい歯の状態や磨き方を理解すると、より歯ブラシを効果的に使うことができるので、実践できるところからぜひ始めてみてくださいね!!

歯科衛生士 M.S

 

歯周病と糖尿病の因果関係

歯周病は成人が歯を失う原因の最大のものです。私が歯科衛生士学校の授業で患者さんに分かりやすい説明として勧められたものが「災害に例えると虫歯は火事で、歯周病は土砂崩れ」凄く分かりやすい説明だなぁと印象に残っています。

 

この虫歯と歯周病、成人が歯を失う原因には歯周病に軍配が上がるのです。また、糖尿病も生活習慣病での大きな部分を占めています。この2つの病気はお互いに大きな関わりがあります。

糖尿病の患者さんは、健康な人より2倍以上も歯周病にかかりやすく、重症化しやすいことが分かっています。

つまり「歯周病は土砂崩れ」

いっきに歯を失うリスクも高いと言えます。

 

また、糖尿病の患者さんが歯周病にかかると、血糖コントロールが上手くいかず、いくら糖尿病の治療をしても改善しないばかりか、悪化してゆきます。このように歯周病と糖尿病は、お互いの足を引っ張る悪循環の関係なのです。

 

糖尿病になると血管に負担がかかり、もろくなります。

この血管障害は歯肉の毛細血管にもおよび、歯周病の原因にもなります。

また、糖尿病は免疫力を低下させるので、歯周病菌の働きを抑える力が弱くなります。

歯周病は糖尿病の新たな合併症とも位置づけられるのです。

 

歯周病は歯肉の炎症を引き起こすので「炎症性サイトカイン」という物質を生産します。

この炎症性サイトカインはインスリンの働きを阻害します。

するとインスリンが効きずらくい状態となり、膵臓がインスリンをいくら分泌しも血糖値が下がらなくなります。

その為に膵臓が疲れ果てインスリンを分泌しなくなり、重度の糖尿病になってしまいます。

どんなに糖尿病の治療をしでも食事や運動療法に取り組んでも血糖値のコントロールがうまくいかない人は、その原因は歯周病のせいかもしれません。

糖尿病の方は、ぜひ歯周病のチェクを一度してみてください。

歯科衛生士 S.A

 

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