今回は、親知らずについてお話していきます。
まず親知らずとは、大人になってから1番奥に生えてくる8番目の歯の事を言い、上下左右に合計4本生えてきます。
正式名称は「第三大臼歯」と言います。
一般的に10代後半〜20代前半で生え揃うと言われていますが、30代〜50代で生えてくる方もいる為、個人差が大きいです。
由来はいくつかあり、親が知らない頃になって生えてくるからとか、昔の日本人は寿命が短く、親知らずが生えてくる20歳前後では、すでに親が他界しているからなどの説があります。
Q、親知らずは必ず生えるの?
A、必ず生えてくる訳ではなく、人それぞれです。
4本生える人もいれば、生え揃わない人、全く生えない人、最初から存在しない人もいます。
顎の大きさなどにより、生えるスペースがなく、歯肉の中に埋まったままになっている事もあります。
Q、親知らずって必要なの?
A、現在では、生えなくても問題ありません。
昔の人は木の実や穀物、生肉等の固い物を食べていたので顎が発達し、十分に噛み砕く為に、親知らずがしっかり機能していました。
しかし現代では、調理方法が多用になり、子供の頃から柔らかい食べ物が多くなった為、発達した顎と親知らずが必要では無くなりました。
そのため、顎も小さくスリムになり、生えてこないケースも多くなってきたようです。
Q、親知らずは抜いた方がいい の?
A、親知らずの周囲に痛みがあ ったり、虫歯になっていたり、歯並びに影響が出てきた場合等は、考える必要があります。
生えてくるスペースが不十分だと、斜めや横向きに生えてしまったり、途中で歯肉が被さったままの状態になってしまう事もあります。
そうなると歯磨きがしっかりできず、汚れが溜まりやすくなります。
結果、歯肉が腫れたり、虫歯になったり、手前の歯にも、悪影響が出てしまうこともあります。
また、親知らずが隣の歯を押して、歯並びが悪くなったり、噛み合わせのバランスが崩れて、全体の状態が悪くなってしまう…なんて事にもつながります。
このような理由から、親知らずは抜いた方がいいと、言われています。
しかし、抜かなくてもいい場合もあります!
真っ直ぐ正常に生えていて、上下の親知らずがきちんと噛み合っている場合や、歯磨きが行き届いているようなら、基本抜く必要はありません。
また今後、痛みや腫れを起こす可能性が低いと思われる時は、抜かなくても問題ないと思われます。
親知らずの生え方には個人差があります。
通常の抜歯で問題ない場合もあれば、大変難しくなる場合もあります。
生えている位置や深さ等によっては、太い神経や血管を傷つけてしまう可能性があるためです。
気になる方は掛かり付けの歯科医さんにご相談下さい。
もちろん当院でも承っております。
✳当院では歯科用のCTが設置されているため、詳細な診断のもと、抜歯を行っています。
しかし、専門の口腔外科医のいる病院でと、判断した場合、大学病院等を紹介させて頂くこともございます。
入間郡三芳町ユナイトみよし歯科
歯科助手 Y.O