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  お口のおはなし 第78話 お口が原因で起こる病気って?

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お口のおはなし 第78話 お口が原因で起こる病気って?

お口のおはなし

お口が原因で起こる病気

誤嚥性肺炎】をご存知ですか?

 

最近、ニュースや新聞などで「誤嚥性肺炎」とういう言葉をよく見掛けるようになりました。これは、肺炎は日本人の死因の第3位であり、肺炎で亡くなる人の大半が高齢者なので、気を付けるべきこととして関心が高まっているからです。

 

ただ、もちろん誤嚥には注意が必要なのですが、肺炎のすべてが誤嚥によるものではないことも知っておく必要があります。

 

普通に社会生活を送っている人が発症する肺炎を「市中肺炎」と呼んでいます。

 

それに対し、誤嚥性肺炎は寝たきりの高齢者や手術後の患者さんなど抵抗力の弱った人が物を飲み込む際、口から食道に入るはずが、誤って気管に入ってしまい、肺に細菌が繁殖して炎症を起こす病気です。食品だけではなく口の中の細菌を誤嚥することによっても感染し、肺炎が起こることがあります。

 

では、唾液を誤嚥してしまうと、必ず肺炎になるのかというと、そうとは限りません。わたしたちの体には防御機構があり、誤嚥すると、まず「咳」が出て、多くのものを排出します。咳で排出し切れなくても、気管に生えている細かい「繊毛」が動いて出してくれます。それでも細菌が残っていたとしても、健康であれば免疫機能が働いて細菌を死滅させるので、普通は肺炎になはないのですが、何らかの理由で咳が弱かったり、栄養状態が悪く免疫機能が低いことなどに加え、口の中がかなり汚れていて、寝ている間に唾液の誤嚥を繰り返すことがあると、誤嚥性肺炎を発症しやすくなります。

 

どういうことを、どのようにすれば、どこまで誤嚥性肺炎を予防できるかというデータはまだ集積されていませんが、口腔ケアが肺炎を予防するという報告は多くなっています。

 

日頃からお口の中を綺麗に保ち、定期的な歯医者さんでの予防処置や、食前・食後の口腔ケアから、誤嚥性肺炎を予防していきましょう。

 

ユナイトみよし歯科

歯科衛生士 A.M

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