A.▶過度な精神的ストレスを抱えた人が、歯周病にかかりやすいことを
示す研究があります。
一番よく知られているのが「急性壊死性潰瘍性歯肉炎」や「歯周炎」などの
劇的な症状との関連ですが、一般的な歯周病との関連を示す報告もあります。
精神的ストレスが歯周病を悪化させる原因の1つとしては、副腎皮質ホルモンの
分泌が促進されて、内分泌系に影響し、それが恒常性を維持する因子を
不調和にします。
また、免疫不全を引き起こすことによって、歯周病の原因菌に対する
免疫抵抗力を減退させていることが考えられています。
A.▶思春期から30歳くらいまでの比較的若い世代で発症し、進行の早い
「侵襲性歯周炎」という特殊なタイプの歯周病があり、これは遺伝が関連して
家族性に発症しやすいとされています。
しかし、この特殊な歯周病だけではなく、普通の歯周病にもかかりやすいか、
そうでないかを、血液や口腔粘膜細胞から得られるDNAを用いた遺伝子診断により
調べる方法が研究され、一部は欧米などで実用化されています。
炎症性メディエーターであるサイトカインや細菌と戦う白血球(好中球)の
表面物質であるタンパク質産生に関係する遺伝子の一部に変異があると、その人は
普通の歯周病や特殊な歯周病にかかりやすくなる、という研究があります。
しかし、歯周病の発生には生活習慣などの後天的な要素も大きくかかわるため、
その遺伝子変異がある人が必ず歯周病にかかるとは限らず、まだ「そのリスク
(危険)がある」という解釈にとまっています。
近い将来、この分野の研究がますます進み、さらに精度の高い遺伝子診断法が
開発されることにより、歯周病発症の早期予防などへの応用が可能となることが
期待されています。
★早めの対応が肝心です。歯科医院での定期健診で早期発見、早期治療が大事ですね!
お待ちしております。
埼玉県入間郡三芳町藤久保855-403
アクロスプラザ三芳1階
ユナイトみよし歯科
歯科衛生士 : H.K