Q.① 「骨粗鬆症」と診断されました。
歯周病予防にも気をつかっていますが、
食事で気をつける点はありますか?
A. ▶ 骨粗鬆症の場合、全身の骨だけでなく歯を支えている骨(歯槽骨)の
骨密度も下がるので、歯周病などの炎症が生じた場合、歯槽骨吸収が
進みやすくなることが心配されます。
その予防には、積極的にカルシウムの含まれている食べ物を摂取し、
それを効率的に体内に取り込ませることが大切です。
日本人の成人では、骨密度を増加させ保持するためには、
1日800mg以上のカルシウムが必要です。
また、摂取したカルシウムを腸からきちんと吸収させる
ためには、ビタミンDの働きが必要です。
カルシウムが豊富に含まれ、また吸収しやすい食品は、
牛乳や乳製品です。
牛乳1本に220~260mg程度のカルシウムが含まれています。
豆腐や大豆製品も、カルシウムの効率的な摂取には魚介類よりも
適しているようです。
ビタミンDが豊富な食品は、魚、きのこ、鶏卵です。
Q.② メタボリックシンドロームと歯周病は関係すると聞きました。
ダイエットすると歯周病によいのですか?
A. ▶ 発想としてはおもしろいのですが、これは必ずしもそういうことにはなりません。
たとえば、肥満の結果「2型糖尿病」になってしまうと歯周組織に影響が及ぶことは明らかで、
さらに肥満自体が歯周組織へ影響する可能性も考えられていますが、
それを防止することをダイエットと結びつけるのは早計です。
ダイエットは、低栄養になる危険をはらんでいます。
歯肉や歯槽粘膜の組織や機能を健康に保つため、
また十分な免疫機能を維持するためにはビタミンA~D、
カルシウムなどの栄養素が欠かせません。
バランスのとれた食生活により、全身や歯周組織を健康に
保つことがまず一番です。
Q.③ ときどき歯肉が腫れることがあります。
また、健康診断で「メタボリック予備軍」と言われました。
何か関係があるのでしょうか?
A. ▶ メタボリックシンドローム(内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさること)は
動脈硬化症を促進します。
近年、メタボリックシンドロームと歯周病との関係が注目されています。
歯科医院で歯周病の検査を行い、しっかり治療することによって、
糖尿病の数値の改善が期待できます。
歯周病原細菌のP.ジンジバリスは、血液を固まらせて血栓を作る
恐ろしい細菌でもありますが、この細菌の多くは歯周病患者の
口腔内に棲みついています。
脳梗塞や心臓疾患の予防のためにも定期的に歯科医院を受診し、
必要であれば歯周治療を受けて、この細菌を取り除いていくことが
大切です。
★予防処置のご予約お待ちしております★
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ユナイトみよし歯科 歯科衛生士 H.K