まず智歯とは親知らずのことを指します。
解剖学的に親知らずがまっすぐに生えてこない、
生えてくるスペースの確保が十分でないなどにより歯ブラシが当てずらくなります。
それにより、細菌が増え、炎症が起きてしまいます。これが智歯周囲炎です。
主に下顎の親知らずに起きやすくなっています。
智歯周囲炎の症状
智歯周囲炎は、段階的に症状が悪化します。
ひどくなると、腫れて赤くなったり、
発熱(37〜38C°)・倦怠感といった全身症状が起こる場合もあります。
また、何をしなくても痛みが出たり、口が開きづらいなどの症状がでます。
智歯周囲炎が重症化すると
智歯周囲炎を放置してしまうと、”頬部蜂窩織炎(ほうかしきえん)”
など炎症が組織間隙に広がってしまい呼吸がし辛い、
もしくは呼吸ができないなどの重大な症状につながることもあります。
疲れが溜まっていたり、免疫力が下がっていたりすると
智歯周囲炎が進行しやすくなっています。
また、糖尿病などの全身疾患、薬の服用が影響している場合もあります。
智歯周囲炎の治療法
症状が軽度な場合はポケット内を洗浄し、ポピドンヨード
(消毒作用をもつ抗微生物成分)などによる洗口を行います。
炎症が進んでしまい膿瘍を形成してしまう場合には切開して
お薬を投与していきます。
しっかり生えてくる見込みのある親知らずはお薬を入れながら
様子をみていきますが、見込みのない歯は抜くこともあります。
最後に
少し怖い話になってしまいましたね。
智歯周囲炎の1番の予防は歯を抜くことと聞いたことがあります。
やはりなかなか勇気がいることですよね。
親知らずはどうしても歯ブラシが届きずらくて汚れが溜まり、
炎症も起きやすくなってくると思います。
やはり自分で汚れを落とすのにも限界がありますよね。
そんな時は私たち歯科衛生士に知恵をねだるも良し、
相談するも良し、気軽に色々尋ねてくださいね。
お口のお悩みを私たち歯科衛生士と解決していきましょう。
定期検診でお待ちしております。
ユナイトみよし歯科 歯科衛生士 H.S